研究助成金(競争的資金)に基づく研究概要

平成22年度厚生労働科学研究費補助金
(医療技術実用化総合研究事業)


研究課題名(課題番号):「漢方の特性を利用したエビデンス創出と適正使用支援システムの構築」(H22-臨研推-一般-011)

概要:
本事業の研究公募課題は「漢方薬の有効性・安全性についての科学的エビデンスを創出するための臨床研究を実施する」ことにある。従来の漢方の臨床エビデンスは西洋医学病名に基づいたもので、漢方の特性を勘案しないものが多い。医療現場で医師が信頼して漢方を活用するためには、漢方の特性を生かした臨床エビデンスが必要である。申請者は長年この課題に取り組んできたが、ここに申請する手法が最適と考え、基盤作りを行ってきた。
本研究では、漢方薬の有効性についての科学的エビデンスを創出する手法の確立とそれを実際に運用することにより、有効かつ効率的な漢方の使用を促進する診療支援を作成する。すなわち、漢方をそれまで使ってこなかった医師でも、どのような患者にどのような処方をすればどれくらいの時期にどの程度の効果が期待できるのか、といった予測を参考しながら、安心して漢方薬を用いることができるようになる。さらに漢方薬の安全性についてのエビデンスも、本診療支援システムにより創出可能である。

本研究の成果発表会のご報告:

主観的個別化患者情報のデータマイニングによる漢方・鍼灸の新規エビデンスの創出
(研究代表者:慶應義塾大学医学部 渡辺賢治)
(研究分担者:慶應義塾大学医学部 今津嘉宏)
(研究分担者:富山大学医学部 嶋田 豊)
(研究分担者:東北大学 関 隆志)
(研究分担者:自治医科大学 村松慎一)
(研究分担者:千葉大学 並木隆雄)
(研究分担者:東京大学医科学研究所 宮野 悟)
(研究分担者:東京大学 美馬秀樹)
(研究分担者:東京女子医科大学 木村容子)



慶應義塾義塾大学医学部倫理審査に基づく掲示20100144号

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