教育

慶應義塾大学における漢方医学講義

 慶應義塾大学医学部における漢方医学教育の方針は漢方の専門家育成ではなく、東西医学が一つの頭に入っていて患者を前にした時に両者を組み合わせることで最高の医療ができる医療人を育成することにある。
 そうした意味で漢方医学の基本的病理観、診断法を身につけた上で西洋医学のベースの上でさらにどのような医療を漢方で提供できるかが焦点となる。
 各段階に応じて層別化した教育が必要である。

医学部卒前教育

第4学年 必修 「基礎診断学(漢方医学)」8コマ
臨床的応用につき講義する。実地の臨床での応用についての理解することを目標とする。

修士課程教育

修士課程 選択 「漢方医学」15コマ(2単位)
漢方医学の基礎から応用までの講義を通じて特に基礎医学的手法について理解することを目標とする。

卒後臨床研修

クルズス形式で漢方医学の実際の使用につき理解することを目標とする。

その他教室内では以下のような勉強会を行い自己研鑽を積んでいる。
1.薬方勉強会
2.症例カンファレンス
3.抄読会
4.生薬勉強会
5.傷寒論抄読会

慶應義塾大学病院 卒後臨床研修センター

慶應義塾大学 地域躍動型専門医療養成一貫教育プログラム 専門医養成コース一覧

後期臨床研修医(専修医)募集


海外への漢方教育の発信

 漢方医学は海外の医師・学生には受け入れ難い医学であると考えられているが、実際には今までの海外からの医師・医学生の受け入れの中で、決して理解不可能が医学ではないという感触を得ている。実際ミネソタ大学での講義や海外からのレジデント・医学生は漢方医学を自ら求めて慶應義塾大学での研修を希望しており、1ヶ月の研修期間でかなり漢方医学を理解して帰国する。このことより教育の方法次第では海外の医師・医学生に漢方医学を教えることは決して困難ではないと感じている。
 慶應義塾大学医学部の医学教育改革の一環にE-Learningがある。現在文部科学省のスーパーCOEにサポートされてE-learning教材の充実を図っている。それとリンクする形でわれわれの教室にても英語版E-Learning教材の作成に取り掛かっている。海外の医師・学生への受け入れを考え、漢方薬の作用機序をわかりやすく解説するアニメーションの制作を行っている。

市民教育の充実

 漢方は一般の人でもよく知っているが、中国のものだと思っていたり、保険がきかないと思っている人が多いなど誤解が多い。こうした誤解を解くためにも本教室では平成14年度より市民講座を開始し4回を終了した。毎回慶應義塾大学三田キャンパスにて行い、平成16年度には760名の参加者を集めた。

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