前期 臨床研修医(研修医)募集

漢方医学と最新医学の融合を!


 漢方医学は日本独自の医学です。よく中国の中医学と混同されますが、歴史的に見ると4-5世紀頃、中国から伝来した後、日本独自の発達を遂げて現在のような漢方医学が形成されました。「漢方」を表すKampo Medicineは日本の伝統医学を表します。「漢方」という言葉そのものが江戸時代にオランダからヨーロッパ医学が伝来し、今までのわが国の医学をそれと区別するために作られたわが国独自の造語です。慶應義塾大学漢方医学センターでは漢方医学のアイデンティティー確立と国際的ハーモナイゼーション推進を理念として日々前向きにとり組んでいます。

 漢方医学センターでは、個々のキャリア計画を一緒になって考えていきます。選択研修領域、研修期間など事前に相談の上、一人の医師として社会人として活躍できるように応援します。漢方医学をきっかけにして広い世界へ羽ばたいていけるようにスタッフみんなで応援します。是非、一度、声をかけてみてください。

「平成23年度 初期臨床研修プログラム」プログラムB/Cの詳細はこちら

■ 最新医学との融合による統合医療の実践


プログラムB(プログラム内容はこちら)における漢方医学研修は、必要とされる医学領域すべてが研修できるように配慮されています。これからの医師は専門ばかりを目指すのではなく、全人的に患者を診ることが出来る知識と経験が必要とされます。そのためには幅広い医学領域の研修ばかりでなくプライマリ・ケアから最先端医療まで学ぶことができるプログラムが大切と考えています。単に漢方医学のみを学ぶだけではなく最新医学を合わせて研修することにより統合医療を実践できる医師を育てたいと考えています。

■ 個別化治療に対する新規エビデンスの創生


漢方医学の理論を学び、優れた経験学的知見を大切にし、生薬の薬理・薬効を学びながら西洋医学とともに築く個別化治療を研修します。漢方医学センターでは初期研修として漢方医学の基礎を学びます。実際に自分で生薬を煎じ、五感で理解する実践的な学問です。西洋医学では不可能であった領域にメスを入れ、病態の鶏鳴を目指して取り組んでいます。漢方医学でしか解決することが出来ない新しい医学大系を一緒に学んでみませんか?

■ 最先端技術を駆使した作用メカニズムの解明


臨床での経験を生かした研究こそが真の研究であると考え、漢方医学センターでは臨床医と研究者が同じ環境で机を並べて活動しています。臨床で気づいた疑問を如何に解決していくか?問題解決能力を養うためには、初期研修から学問を学ぶ姿勢を身につけることは、将来必ず皆さんの役に立つものと考えています。

■ 次世代を担うグローバルな人材の育成


日本から海外への留学は珍しいことではありませんが、漢方医学センターには、海外から日本の漢方医学を学びに毎年、多くの留学生が訪れます。伝統医学という最も最古の医学が世界から国際的に最新の注目を集めているわけです。みなさんがグローバルな環境の中で初期研修を送ることによって、世界から見た日本の医療を実感しながら、日本独自の医学である漢方を一緒に学んでみませんか?

■ 有限である生薬資源の効率的活用ならびに創薬


漢方医学センターでは様々な取り組みをしています。

21世紀漢方医学フォーラム
現在の漢方医学が抱えている問題点を医学にとどまらず、産業、経済などの分野も視野に入れ様々な有識者を交えた会議を主催しています。

漢方・鍼灸を活用した日本型医療創生のため調査研究
医師としての研修のみならず社会人として活躍するためのスキルを学ぶためには最適な環境を提供することが出来ると考えています。

「平成23年度 初期臨床研修プログラム」詳細はこちら

ページトップ▲